私も50代を過ぎたあたりから、気づきはじめたのですが、
休んだつもりなのに、
朝になっても体が重い。
気力が湧かなくて、
集中しようとしても頭がぼんやりする。
そんな自分に「歳だから仕方ないのかな」と言い聞かせてみても、どこかモヤモヤするんで、いろいろ調べてみたんです。
その中でわかったのは、こうした状態の背景にあることが多いのが「脳疲労」だということ。
脳は私たちが生きるための司令塔なので、ここが疲れ切ってしまうと、気分の落ち込みやイライラ、体のだるさ、睡眠の不調となって、毎日の暮らしにじわじわ影響が出てきます。
今日は、その気づきと内容を以下の項目に整理してシェアしていきますね。
■ 脳疲労とは、どんな状態か
まず前提として、現代の私たちの脳は、ほとんど休む暇がありません。
スマホ、SNS、ニュース、仕事のメール。
「あとでゆっくり見よう」と思いながら、結局一日中、何かしらの情報に触れ続けています。
そこに、将来への不安や人間関係のストレス、家族のこと、健康のこと。
頭の中では常に何かを考えていて、気づけば「オフ」の時間がほとんどありません。
睡眠時間が短くなったり、眠りが浅くなったりすると、脳にたまった“疲れのゴミ”が掃除しきれません。
その状態が続くと脳疲労になります。
- ぼんやりしてミスが増える
- やる気が出ない
- 気分が落ち込みやすい
- 人と話すのもおっくうになる
といった「脳疲労のサイン」が、少しずつ表に出てきます。
■ 睡眠は“脳の掃除時間”
脳疲労と真っ先に関係してくるのが、睡眠です。
私たちは眠っているあいだに、
- 脳の老廃物を流す
- 一日の出来事や感情を整理する
- 自律神経のバランスを整える
といった、大事なメンテナンスを行っています。
ところが、
「寝つきが悪い」
「夜中に何度も目が覚める」
「朝早く目が覚めてしまう」
などの状態が続くと、掃除が途中で終わってしまったキッチンのように、脳の中には疲れのかけらが残り続けます。
すると、また日中のパフォーマンスが落ちます。
うまくいかない自分を責めてしまい、さらにストレスがかかります。真面目な人ほどその傾向になると思いますが、あなたはどうですか?
「脳が疲れる → 眠れない → ますます脳が疲れる」
という、ちょっと厄介な悪循環に入りやすくなるのです。
■ セロトニンは、脳の「土台づくり担当」
ここで出てくるのが、セロトニンという物質です。
「幸せホルモン」と呼ばれることもありますが、私はどちらかと言うと、脳の“土台を整えてくれる存在”だと感じています。
セロトニンが不足してくると、
- イライラしやすい
- 不安が強くなる
- 集中できない
- 夜の眠りのリズムが乱れる
といった状態になりやすくなります。
反対に、セロトニンがしっかり働いていると、ストレスに対してクッションがきいたような状態になり、脳疲労の進行をゆるめてくれます。
難しいことをしなくても、セロトニンは少しずつ増やせます。
例えば、
- 朝、カーテンを開けて朝日を浴びる。
- 駅まで一駅分だけ、いつもより少しだけ早歩きしてみる。
- ご飯をよく噛んで食べる。
- 意識して深く、ゆっくりとした呼吸をしてみる。
どれも、とても地味なことですよね。
でも、この“地味な積み重ね”が、脳の土台を静かに支えてくれます。
■ オキシトシンは、心をゆるめる「安心ホルモン」
もう一つ、脳疲労と深く関わるのがオキシトシンです。
オキシトシンは、人とのつながりやスキンシップ、信頼感の中で分泌されるホルモンで、「愛情ホルモン」「絆ホルモン」と呼ばれることもあります。
オキシトシンが出ているとき、私たちの体では、
- 強いリラックス
- ストレスホルモン(コルチゾール)の低下
- 自律神経の安定
- 痛みの軽減
- 眠りの質の向上
といった、うれしい変化が起こっています。
家族や友人との何気ない会話。
ペットを撫でているときの、あのほっとする感じ。
「ありがとう」と言ったり言われたりしたときの、胸のあたたかさ。
こうした小さな瞬間に、オキシトシンは静かに分泌されています。
一人で頑張り続けていると、どうしても脳は「戦闘モード」に偏りがちです。
だからこそ50代以降は、意識して“ゆるむ時間”を作ることが、脳疲労のケアになっていきます。
■ 今日からできる、脳をいたわる小さな習慣
ここまで読んでくださったあなたは、きっと真面目で、がんばり屋さんだと思います。
でも、脳のケアは「頑張ること」ではなく「力を抜く練習」が大切なようです。
最後に、今日から取り入れやすい一歩を、いくつか挙げておきます。
- 朝、窓を開けて2〜3分だけ外の光と空気を感じる
- 通勤や買い物の途中で、1〜2分だけ背筋を伸ばして歩く
- 夜、スマホを見る時間を寝る1時間前で終わりにしてみる
- 布団に入ったら、4秒かけて吸い、8秒かけて吐く呼吸を数回だけやってみる
- 誰か一人に、「今日はこれがうれしかった」とメッセージを送ってみる
全部やる必要はありません。
「これならできそう」と感じるものを、一つだけ選んでみてください。
習慣位するコツは、最初から頑張らないこと、少しずつ習慣づけていくことです。
脳は、本来とても回復力の高い臓器です。
少しずつケアを続けていくと、「あれ、前より楽かも」と感じる日が必ずやってきます。
■ おわりに
50代は、体も心も、そして脳も、若い頃とは違うリズムで動き始める時期です。
「昔みたいに頑張れない自分」を責めるのではなく、
「今の私の脳を、どうやっていたわってあげようか」
と、問いを少しだけ変えてみる。
睡眠の質を整え、セロトニンとオキシトシンという2つの味方を意識しながら、できることを少しずつ増やしていく。
その積み重ねが、脳の疲れをやわらげ、「まだまだこれから」と思える毎日につながっていくのだと思います。
この記事が、今ちょっとしんどさを抱えているあなたの、
小さなヒントになればうれしいです。